ヨガとの最初の出会い 「坂本のヨガ日記 ~身体が硬くてメタボなおじさん達へ、 ヨガって実は我々のためにあるのかもしれないんです~」
坂本です。先日38歳を迎えました。インド在住歴はまとめると7年目も半分過ぎました。仕事はサンタナトラベルのプロデューサーというポジションで、主に日本の人がインドにいい感じにつながれるお手伝いをしております。
サンタナとOm Yoga Internationalで共催しているティーチャーズトレーニングコースのお世話役もしております。
思うところがありこの2016年6月開催のヨガコースのセオリーと夕方のアーサナに潜り込んでおります。ちゃんとヨガをやったのは今回が初めてです。ちなみにラグビーやボクシング、柔道は経験があり人より少しちょっと筋肉付いています。しかし、表紙の写真にあるように体はがっつり硬いです。ビールが好きなので普通にお腹にお肉付いていました。
そんなアラフォーで体が硬くメタボ気味な、つまりごく普通のおじさんである私がヨガを始めちゃったわけです。そこで感じたことなどをここで綴っていこうと思います。このブログでryokoちゃんが「私の人生の中の”インド編 第1章”が完結した」時のことを書いておりました。私の場合は、インドでの新しい章が始まったようにも思っています。
人より早かったヨガとの出会い
母のヨガ教室。フォクナに教える母
まずは私とヨガとの最初の出会いについてです。ちゃんとヨガをやるのは初めてと書きましたが、実はヨガとの出会いはかなり早かったのです。初めてのヨガ体験は小学校3年生の時でした。当時、母がヨガを習っており(今は教えています)その教室に兄と週に一度くらい通わされました。
はっきり言って苦痛でした。かけっこや相撲などさせたらあまり負けることない小学生でしたが、身体は硬い方だったからです。私たち兄弟以外にも親に連れられてきている子供もいて、バレエも習っている女の子もいました。その子は身体が柔らかくチヤホヤされておりました。こちらはヨガの場では全く見せ場などないのです。
周りのおばちゃんたちの「~ちゃんは柔らかいわねぇ。」という言葉が毎回こだましていました。嫌でした。この子と「50メートル競争したいわ」とか思っていました。
それに、子供には(今でもあまりわかっていませんが)全くわからないマントラも唱えます。正直「なんだ、オームって、シャンティってわけわからん!」と思っていました。
ヨガとの別れ
サンタナホテルで行われているヨガ教室
こんな調子だったので全く気乗りしないヨガでした。二度と行かないと決めたのは、そのヨガ教室でのクリスマスパーティでした。
今思えばなんでヨガ教室でクリスマスパーティってなんですか!?と突っ込みを入れたくもなります。お菓子食べたりジュース飲んだりするだけかと思いきや、なんでか子供達は全員手品を披露しないといけないというのです。
手先が器用で本棚に「手品百科」とか「折り紙百選」みたいな本が並んでいる兄は良いです。「キン肉マン」や「キャプテン翼」くらいしか読まない私には死刑宣告に近いものでした。
本気で嫌でしたが、大勢の大人の決めたことですし「他の子はやるからなぁ」なんて言われたらやるしかありません。兄の本を借りて簡単そうな手品を選びました。選んだ手品は誰か一人に4つくらいの質問を聞いてそれを紙に書いてもらう。うまいこと見てない体で(実際には見るわけですが)その質問に答えちゃうみたいな感じでした。
当日、兄は何かの手品で拍手喝采を受けました。次に私の番です。兄が何やったかなんて全く覚えていません。
本気で 「あー何か起こってこのパーティ中止にならないものかな」と思っていました。そんなことは起こらないので、やるしかありません。誰かのお父さんに協力してもらいました。それにしても周りの目が痛すぎます。どうにかこうにか手品始めたものの、もちろんへたっくそです。手際悪いこと悪いこと。何とか汗をかきかき質問の答えを言いました。
誰かのお父さんは、恐らくタネがわかりつつも驚いたふりをしてくれます。大人です。
ここで嫌なことが。どこかのおばさん、いやお母さまの
「それ答え見てるからわかるんじゃないの~?」
といういや~な声。
かなり悪い状況です。「いや、そうですけど何か!」とも言えず固まったのもつかの間。更に最悪なことが。その発言を遮るかのように、
「えー、尚人わかったの~!すごーい~!!」
みたいなバレバレのフォローを、うちの母が入れてきたんです。
子供心に思いっきり「スベル」つらさを知りました。更に、それを身内に見え見えのフォローされるみじめさを知りました。そん時は ぐだぐたのままとりあえず引き下がりました。
その時に大人の理不尽さを知ると共に「ぜってー、ヨガなんて二度とこねー!」と誓っていました。実際、ここから少年時代の私はヨガ教室に行くのを拒みました。でも、このクリスマス事件よりも実は体が硬いことの方が嫌だったんです。
これが私の最初のヨガ体験です。
ヨガは恥ずかしい!?
開脚しながらの前屈はこれが限界
それにしても、ヨガに限らず先生になるような人にはくれぐれも気を付けて頂きたいと思います。こんなちょっとなことで習い事が続いたり、やめたくなったりするものだからです。
特にヨガですが、体が硬い人は恥ずかしいのです。体が硬いのにヨガを始めようとしていることが責められることだとすら思ってしまっています。こんなこと言う人いませんか。
「えー、あなたヨガやってるのにそんなに身体硬いのー?」
こんな声でどれだけの人が挫折してきたでしょう。実際に体が硬い人はヨガをやったらやったで、アーサナする時にみっともない格好に(なってると本人は思っちゃいます)。周りで皆がペタッと地面に着く中一人空中で「コチッ」ってなっているのは恥ずかしいんです。
例えば柔らかい人が綺麗なアーサナができています。それをちょっと褒めるだけで近くにいる体の硬い人は「自分はダメなんだな」なんて思ってしまっています。それは子供でも大人でも同じでしょう。
だからか必然的にヨガをやるのは体が柔らかい人が多くなります。そして圧倒的に女性が多いです。体が硬く、お腹が出ている、そんなおじさん達の出番はなくなっていきます。そんなおじさん達は、ジムに通ってマシーンを動かして筋肉をつけ、体は更に硬くなることが多いかもしれません。私は実際そうでした。
ただ、どうやらヨガはそもそも体の硬い人の方が向いてる、という考え方もあるようです。次回そのあたり考えてみたいと思います。