ヨガでは毎日泣かされて、結局インドは大っ嫌い~まくまりのインドヨガ体験記~

2016年12月開講「インドヨガ留学」コースの卒業生まくまりちゃんの体験記。今まで感情に任せ、感情の波のままジェットコースターのように生きてきたというまくまりちゃん。それで良いと思いつつ、でも実は別の思いもあったという。だからか実は授業後毎日のように泣いていました。。インドで、ヨガで、深く自分と対峙したそんな体験記です。

参加したきっかけ

ヨガ出会う前のまくまりちゃん

写真左から二人目。お祭りではしゃぐフィリピン時代のまくまりちゃん。

インドヨガ留学に参加する前は2年半フィリピンのセブ島で働いていました。ちょっと潔癖症で神経質なところがある私。セブ島でも正直生活していけるかどうか不安でした。そんな私が、セブ島で生活できたらインドも行けるかも!と思って、セブ島生活最後に自分に課したのがインド行きでした。

私の中で一番行きたくない国、でもなぜか一番惹かれる国。それがインドでした。

ヨガはちなみに5年前、ロンドンでホットヨガに一カ月くらい通ったくらいで。ヨガに興味があったというか、インストラクターがイケメンだったので(笑)。ゲイでしたが(笑)

世界遺産の前でヨガポーズ

世界遺産スーリア寺院の前で木のポーズ。

「本場インドでヨガ修行!それっぽい!」

「英語で資格取れるし!かっこええやん!」

「しかもヨガって痩せれんちゃん❤」

「身体も柔らかくなるんちゃん❤」

とそんな単純な理由でインドヨガ留学を決意しました。

 

インドの第一印象

カレーを食べる

同期の咲ちゃんとカレーを食す。

プリーに着いたとき、思っとったより安全な町でびっくりしました。

「夜も普通に歩ける、やべー!」

「牛ほんまに歩いとるやん、まじかー!」

「インド人めっちゃ見てくるー、うぜー(笑)」

とか思っていて、最初はそんな感じで、ヨガっていうよりずっと行きたかったインドの町や人が新鮮で楽しかったです。

ヨガセオリーの風景

ヨガの座学で多くのことを考える。

しかし、10日目を過ぎたあたりから、なんだか辛くなっていきました。ヨガセオリーの先生、ルチカの授業はめっちゃ面白くてヨガの世界に惹かれていくと同時に学びから自分を見つめなおすことが増えていきました。いろいろ考えているうちに

「自分の今までの生き方は間違っていたんじゃないか?」

「色んなことから逃げてきたんじゃないか。」

「自分はだめな人間だ。」

と思うようになりました。

too much happyはダメ?

ヨガセオリーを真剣に聞くまくまりちゃん

ヨガセオリーを真剣なまなざしで受けるまくまりちゃん

授業の中で「too much happy」も実は本当の幸せではないということを学びました。衝撃を受けつつ、それに反発する自分もいました。

「なんでtoo much happyがダメなのか」

「楽しいときに思いっきり楽しんだらあかんの?」

「感情の起伏があるから人生は楽しんじゃないんかな?」

「あたしはクレイジーに生きたいねん!」

と自分の中で反論していました。今までの人生を振り返ると感情の起伏が激しく、too much happy とtoo much sadの繰り返し。でも苦しいこともつらかったことも振り返れば笑えたし、それこそが人生だと思っていました。でも、本当は心の奥ではどこか気づいていたんだと思います、バランスや穏やかさが大切だってことに。ルチカの授業を聞きながらずっと葛藤していました。その頃のノートには

「安定なんてクソくらえ!」

とか書いてあります(笑)

ホテルのレセプションの後継

同期のマリさん、咲ちゃんとホテルのレセプションでくつろぐ。

ノートには強気なことを書いていましたが、実は授業の後には部屋で一人、なんでかわからないけど毎日のように泣いていました。

そうやって葛藤していく中で、自尊感情っていうか、自分を愛する気持ちが低いことに気がつきました。自分が嫌いで仕方なくて、でもその気持ちを気づかないようにしていました。例えば、私は恋愛状況において相手が自分に好意を寄せてくれても信じられない自分がいました。どうせいつか離れていくだろうと心のどこかで思っていました。だって自分自身が自分を愛していなかったから。本当の私を知ったら嫌いになるに決まってる、と。そんな風に考えていたので相手を信用できなかったし、関係もうまくはいきませんでした。

更に深いところへ

時には笑顔を見せれくれるまくまりちゃん

ヨガセオリーで笑顔を見せてくれるまくまりちゃん

今までの考え方や生き方が間違っていたんじゃないかとちょっとずつ思うようになりました。自分の中で色んなことを自分の都合の良いように勝手に決めつけて判断していました。

改めて自分を考えてみると、

  • 感情のコントロールができなくて思ってもないこと言ってしまう。
  • 愛情を試してしまう。
  • 過去の嫌だったことにとらわれて今を見失ってしまう。
  • いつまでも”されたこと”を根に持ち、何かにつけてそのことを思い出し、苦しくなって爆発。
  • こういう人はこうするはず、と決めつけがち。
  • 結局だれも私のことを愛していない。

自分自身がなぜそんな風に考えてしまうのか、それがどれだけ愚かで自分自身を苦しめているのかを分かっていませんでした。その考え方に疑問すら持ったことがなかったのです。

ホテルの中庭

ヨガの合間にホテルの中庭でくつろぐ~♪

授業を聞きながら、そして授業の後に、なぜそんな風に考えてしまうのかをずっと考えていました。ヨガの理論を学び、自分自身に結びつけて毎日毎日ずっと考え続けていました。色んなことや色んな感情と向き合うことになり、辛くて苦しくて泣いてばかりいました。しかしある時を境に気持ちがスッと軽くなったのです。といっても最初は間違った考えや行動について気づいても、また同じように行動してしまい、変われない自分と葛藤していました。

同期マリさんのアドバイス

インドでの外食風景

ヨガインストラクタープラカーシュやヨガ同期のマリさん・かつおくんとの外食

あまりにも辛くて誰かに聞いてほしくて、同じバッジでヨガ留学に来ていたマリさんに相談しました。マリさんは優しく

「気付くことが何より大切だよ」

と教えてくれました。気付き、そして変わろうとする、でもまた悪いところがでて今までと同じ過ちを犯してしまう。それで情けなくなって、悔しくなって変われなくて、もどかしい。こうすればいいとわかっていてもできない自分。身動きがとれなくなって、苦しかった私に、マリさんは

「気付いているだけで前に進んでいるんだよ。」

と言ってくれました。

気付けたことで変われるチャンスを得たんだ、ちょっとずつ変わっていけばいい、そう思えるようになりとても気持ちが楽になりました。

プリーのラクダ

同期でラクダに乗る

ネガティブな感情を持つこと自体悪いことだと思っていましたが、今ではネガティブな感情を持つこと自体は悪いことではないのかなーと思うようになりました。

  • ただなぜ自分がネガティブに捉えたのかをきちんと理解すること。
  • 自分の過ちに気づき、そこから学ぶこと。
  • そしてネガティブな感情だけを手放すこと。

そう考えることで自分自身を、自分の感情を認められるようになりました。

アーサナ

木のポーズを習う

木のポーズを習うまくまりちゃん

自分の中に恐怖心があることを知ったのはアーサナでした。アーサナしていて気づいたことが、自分の行動パターンのくせが出ているということです。いつも初めてするアーサナが怖くて、いつもためらってからやる自分がいました。そのくせ、負けず嫌いでできないことが悔しくて子どもみたいに泣いたこともありました。ヨガのアーサナがエクササイズと違うところは身体を使うことで自分の内側を見つめることができるところだと思います。

アーサナでも葛藤があり、正直アーサナをやるのも嫌だった時期があります。それでも、心地よくてちょっとだけ痛みがあるところでゆっくり呼吸するってことを毎日根気よく続けました。そうしたら、今までできなかったアーサナも段々できるようになっていきました。

戦士のポーズのアジャスト風景

プラカーシュ先生に戦士のポーズをアジャストしてもらう。

身体もかたくて全然ファイナルポーズが決められない私。本当は嫌で何度も逃げようとたくらんでいました(笑)でも、逃げ出さずに頑張れたのは、アーサナの先生、プラカーシュが

「できないじゃない」

「まりさんやって」

とやるまで言い続けてくれたおかげです。また、みんなの一生懸命な姿に励まされなんとか最後までやり遂げることができました。わたしがインドで多くのことを学べたのは、たくさんの人の支えがあったからです。特に一緒に学んだ仲間たちには本当に感謝しています。

変化したのはわたしだったから?

体験談を語る。

自分のヨガ体験をシェアするまくまりちゃん。

色んな気づきがあり、たくさん学べたのはわたしだったからではないと思います。誰もが皆、悩み苦しみ、自分とはいったい何なのか、幸せとは何なのか、どう生きていけばいいのかという疑問を少なからず抱えているのではないでしょうか。

特に現代の日本人の多くは自分の本当の気持ちに気づかないふりをして、本当の自分から目をそらし、現状で満足だと言い聞かせて生きている人が多い気がします。一緒に学んだ仲間たちも色んな気づきや変化がありました。わたしがヨガを学んで生きるのが少し楽になったように、多くの人にもヨガを学んで自分の人生をよりよいものにしてもらいたいなと考えています。

インドは嫌いなまま

ヨガメンバーでの記念撮影。

卒業式の後、ヨガの先生達や後輩たちと。

でも、

インドは嫌いと言えば嫌いなままです(笑)

私からしたら、汚いし不便だし、人もうっとうしいです(笑)。

日本に帰る前は、もう二度とインドにはいかないと思っていました。でも、行きたくないのに行くことになるだろうなと今思っているから不思議です。正直言うと、ちょっとだけ恋しいです。ちょっとだけ(笑)

日本に帰ってから

日本での一枚

髪もファッションもシンプルになった日本でのまくまりちゃん

まず断捨離をしました。私の部屋はたくさんのものに溢れていてごちゃごちゃしていたからです。生きていくのに必要なものはそんなに多くないことをインドの生活から知りました。シンプルになったのは部屋だけではありません。服装もシンプルになり、明るかった髪も黒くしました。

家族や友達に見た目もだし、なんか落ち着いて穏やかになったね、と言われます。正直、自分でもちょっと変わったかもと思います。といっても、今でも感情的です。そこまで急には変われません。でも爆発しないようになりました。一旦落ち着くって技が身に付きました。呼吸に気を付けるようになり、何かあっても

「一旦呼吸しよ。」

と思えるようになりました。自分の変化があったからこそ周りにも広めたくなって、今では友達にアーサナ教えたり、瞑想を広めたりしています。インド体験談を交えて話すと、結構興味を持ってくれたりします。逃げ出さずに頑張ってよかったです。(笑)

最後に

終了証の授与

終了証をもらう

何度も辛くて苦しくて逃げ出そうとしましたが、あきらめました(笑)。なぜなら自分からは逃げられないってことに気づいたからです。一生自分と向き合って生きていくしかないから、自分を愛せる自分になろうと決めました。

どうしたら幸せになれるのかずっと考えていました。ずっと何かを探していました。やっと見つけました。ヨガです。ヨガ=人生だなって思ってます。

ヨガで世界をハッピーにしていきます!

同期との記念撮影

卒業式の後、同期と一緒に記念撮影。

大阪ヨガワークキャンプ

大阪でインドヨガ留学の体験ができます。題して「インドヨガ留学@大阪」。この体験記にも出てきたアーサナを担当しているプラカーシュ先生が来日して大阪でヨガ合宿を行います。まくまりちゃんにも体験談をしゃべってもらう予定です。

インドヨガ留学のすすめ

まくまりちゃんの参加した、サンタナトラベルがお届けする「インドヨガ留学ワールドヨガアライアンス資格取得コース」の紹介はこちらです。本場インドでヨガのティーチャーズトレーニング合宿をしませんか? 今後も、ほぼ毎月スタートで45日間のレッスンを開催予定です。