自分の心と身体、今まで無視してほんとごめん!~ゆきちゃんのインド留学体験記~
2017年3月開講のインドヨガ留学に参加してくれたゆきちゃん。プリーで話してみると様々な持病があり薬が手放せない状況だと打ち明けてくれました。病名を聞いて、実際にヨガがどこまで効果があるのか、短期間でどこまで効果があるのか、心配していましたが・・・。
インドヨガ留学を決めた理由
インドヨガ留学をしたのは、とにかく心身健康になりたかったから!
5年前に持病を発症した後も、人一倍遊んで働いて、今までどおり生きようとした。頑張れば普通に生活できますよって医者にも言われたし。でも、実際はいろんなことが今までのようにいかなかった。それを病気のせいにしたくなくて、自分の頑張りが足りないせいにした。そう思う方が楽だった。病気は変えられないけど自分の頑張りは変えられるから。その方が希望がもてた。
でも本当は、頑張ってないわけじゃないよとか、自分のせいじゃないのにとか、葛藤がたくさんあった。その気持ちを一々まともに感じてしまったら手に負えない気がして、見ないふりをするしか対処法を知らなかった。そうやって感情を飲み込む度に身体に色んな症状がでていた。
気づいたら4年もの間、薬がないと呼吸とか消化とか睡眠がちゃんとできなかった。いよいよ心も身体もいろんな機能がストップしてやっと、大丈夫であることを諦め休職した。この生き方じゃ限界があるらしい。。なんかもう、頑張り方を完全に間違えた気がする。。
そんな時に医者からヨガを勧められ、病院併設のヨガセンターで瞑想や呼吸法をやってみた。
「あ、これ治るかも。」
って思った。たぶん問題は病気になったことじゃなくて、自分の考えとか心の癖とかにある。そこを見つめたくてヨガ留学を決めました。
インドを選んだ理由は安かったこと、ちょっと原始的なシンプルな生活がしたかったこと、華やかなハワイとかは当時の無気力な自分には合わないと思ったこと。笑
ヨガ留学
毎日したのは、ただ呼吸を観察する練習(呼吸法)、ただ身体を感じる練習(アーサナ)、ただ座る練習(瞑想)。
この「ただ」ってゆうのが難しい。最初の頃は何をしてても脳みそフル回転で、意識がいろんなとこに飛ぶ。今までは仕事しながらお昼食べて、携帯いじりながら会話して、今をいながら未来のこと考えて、、、目の前の一つのことに意識を向けられなくなっている自分に気が付いた。
「どれもちゃんと感じてないんだよね。それって生きていないも同然だよね。ははは~。」
何の気なしに言ったんだろうけど、同期のゆうかさんの言葉に焦った。
「生きてない、、、!!確かに、、、!!!」
アーサナは自分の身体にのみ意識を向ける練習なのだけれど、最初は「このポーズもできない、だめだー」とか「私一番硬いじゃん」とか、どうしても比較したり評価したりしてしまった。
でも。人と比べてどう、上手い下手、とかでなく、ただただ、ここが伸びてるとかここが痛いとか事実のみを観察する。こんなことを毎日しているうちに、出来事や自分を主観を入れずフラットに見れるようになっていたことに気が付いた。
自分が認識している自分には、実は人の目とか自己イメージとか色んなフィルターがかかっている。傷ついたのに弱いと思いたくないから平気だと思い込んたり、イラっとしたのに心が狭いと思いたくないから平気だと思い込んでたり、身体はしんどいのに自分に甘いと思いたくないからまだ大丈夫って思い込んだり。。。
自分自身が受け入れられない考え方や感情は抑圧して、無意識に変換してしまっていることがある。
滞在中も持病で体調を崩して、「できなかったな」とか「頑張りたかったのにな」とか、憂鬱な気分になることがあった。たぶん今までだったら、こんなことで一々凹む自分は嫌だから、前向きに考えてみたり気にしてないと思い込んだりしていたと思う。
でもヨガの練習をするうちに、そのまんまの感情をフラットに認識できるようになっていた。どう感じているのかな?なぜそう感じているのかな?本当にそうなのかな?って客観視する。よ~く正しく観察してみると、どう対応したらいいのか答えは驚くほど単純で、問題はもはや問題じゃなかったことに気が付いて、憂鬱でもなんでもなくなっていた。
ダサくて弱くてネガティブな自分も含め、そのまんまをを俯瞰して見て、感情をコントロールする練習。
これが33日間でしたことのすべてだったんだと思います。
アーサナ・呼吸法・瞑想・ヨガセオリー、すべて繋がっていて、本当にヨガってよくできています。。難しいけど、訓練していけば人生のハッピー度がかなり増すと思う!
変わったこと
持病は続くけど改善したし、ほかの症状はほぼ治った!!やっと健康になった!!!それがほんと、何よりうれしい!!!!!!!
自分の心と身体に、今まで無視してほんとごめん、って言いたいです。笑。
病気になったことを恨みたくなくて、しんどいって言ってる心と身体の声を聞いてあげられなかった。
心配されたくなくて家族や友達に嘘をついたこと、笑えない自分を見せたくなくて大事な人達から距離を置いたこと、頑張りたいのに何度も体調崩して仕事休んだこと、20代前半の若くて自由な時に自分だけこんな状態なこと。本当は毎日いろんなことがショックだったし、ついていけなかったし、悔しかった。こんな感情たちをやっと認めて癒すことができた。
心と身体と頭がちぐはぐで、もはや自分が誰なのか分からなかったけど、やっと自分に戻ってこれた感じがします。
帰国後
一番好きで実践している教えは、「アパリグラハ」!必要なもののみ持つこと、必要ないものは手放すこと、何にもしがみつかず執着しないこと。みたいな教え。「必要なものを選ぶ」以上に、「必要ないものを手放す」がポイント!!
心を込められないことはしない、栄養にできる以上は食べない、とか。無意識に詰め込む前に、いったん自分に聞く。そうすることで、自分で選んだものたちに関しては大事にフルに楽しむ余裕を持てる。実に快適!帰国後は本しか買ってないしアルコールが減ったし、経済効果・ダイエット効果も抜群!笑
これも自分の内側をよく見れてて初めてできることなので、呼吸法とかアーサナも続けています。
これからの私
人間には自己治癒力とか自己解決力とかがあって、心も身体も自分で良くできるんだと思う。そんな自分の力を最大限引き出すのに、ヨガは有効な手段の一つなんだと思う。
だから癌センターにはヨガセンターがついていたり、グーグルとかマッキンゼーとかのハードワーカーたちは瞑想で自分の力を引き出してる。
私ももうちょっと早くうまくストレスから抜け出せなかったものかな~って思うけど、周りにも、大丈夫ってごまかしながらストレスに耐えて、身体おかしくなっている人はいっぱいいる。こんな思いする人が少しでも減って、少しでも早く抜け出せればいいって思う。
治らない病気もあるけど、恐怖とか不安とかとうまく付き合って、心は少しでも健やかにいれる人が増えたらいいって思う。
(ストレスは色んなホルモンを出して病状も悪化させるし><)
こんな重たい理由でヨガ留学を考える人ばかりじゃないと思うけど、環境変えれば何か変わるってもんじゃないけど、自分の心とか考えの癖を見つめるにはヨガ留学はとても良い手段の一つだと思います。自分を知るのに早いに越したことはないし、知って損はないと思います。自分が内側に持ってる力にも頭が下がるけど、同時に想像以上のおバカで間違いだらけなことも知りました。
最後に、止まる勇気を出させてくれた上司や両親、私のわがままを許してくれた会社、何から何まで至れり尽くせりお世話してくれた坂本さん、いつも気づきをくれた同期や先輩、本気で指導してくれた先生たち、笑わせてくれたインド人の皆様、本当にありがとうございます。
感謝が止まりません。ナマステ!!
<面白かった本>
『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』久賀谷 亮 (著)
呼吸法ってなに?瞑想ってなに?興味あるけどちょっと怪しいって思っている方に、おすすめの本です。
(コーディネーターの坂本さんは超大量の本を持ってて知識豊富。面白い本をいろいろ貸してくれます!)
大阪ヨガワークキャンプ
大阪でインドヨガ留学の体験ができます。このブログを書いてくれたゆきちゃんも習ったインド人ヨガインストラクタープラカーシュが来日して「インドヨガ留学@大阪」を行います。そしてゆきちゃんも6月15日に体験談トークライブしてくれます。
またゆきちゃんは6月3日(土)には東京でのヨガワークショップでもミニトーク行います。
インドヨガ留学のすすめ
ゆかちゃんの参加した、サンタナトラベルがお届けする「インドヨガ留学ワールドヨガアライアンス資格取得コース」の紹介はこちらです。本場インドでヨガのティーチャーズトレーニング合宿をしませんか? 今後も、ほぼ毎月スタートで45日間のレッスンを開催予定です。