大事なこと、気づかせてくれてありがとう~さおりちゃんのインドヨガ留学体験記~

特に大きな悩みがあるわけでもなく、深刻に困っていることがあるわけでもない。でも、ふとした瞬間にこのままでいいのかな、なんて思うことがある。そんな意味では多くの人と共通するモヤモヤする思いを持っていたさおりちゃん。2017年6月末からのインドヨガ留学に参加してくれました。さて、モヤモヤとの付き合い方はインドヨガ後どうなるのでしょうか。

 

このままでいいのかな。

インドについて最初のアーサナのクラス

私の周りには大切な家族や友達がいて、たくさんの人に支えられて今の私がいる。人の役に立てる今の仕事も好き。いろんな面で恵まれていると思うし、何の不満もない。

でも、一人になるとどっと疲れる時があり、自分の本心どれだろう~?ってわからなくなる時がある。今年30歳。いつか結婚して、仕事と家事に追われて、過ぎていく日々にも気づかぬまま歳を重ねて…そうやって毎日を過ごしていくのだろうか。何か大事なことを見落としていないだろうか。ふと沸き起こるそんな感情。

インドでヨガすることに決めた

空港でヨガメンバーと集合

ヨガには日本でも何回か通ったことがあり、帰り道はいつも穏やかな心で満たされた。たった1時間ヨガした後、何か変わったわけではないのに、いろんなものに優しい目を向けられる自分がいた。一つ一つ大切にしたいという思いで胸があふれた。こんな気持ちをずっと持って毎日を送れたらどんなに豊かな人生だろう………って、考えれば考えるほど、ヨガに魅了される私がいた。

トリコナアーサナの練習

インドでヨガをすることに決めたのは、ヨガ発祥の地で学ぶことでより真髄に触れられると思ったから。時間がある今だからこそできることをしたかったから。知らない世界を知りたかったから。インドは未知の国で不安もあったけど、インドヨガ留学の体験談を読んでいたらみんな楽しそうで、でもその中で自分自身と向き合って悩みながらも答えを見つけ出している姿がとても輝いてみえた。

行った先にはどんな世界が待っているのだろう…。行くのも行かないのも自分の決断次第。そう思ったら、行かない後悔だけはしたくない!と心が決まった。

まずは牛・牛・牛

牛・牛・牛

インドでまず驚いたのは、道路を横切る牛の多さ。そして、朝から夜遅くまで引っ切り無しのクラクション。

初めてインドに行ったら、必ずこの感想は出ると思う。他にも、道を歩いていると、はろ~♪とか、ジャパニ~ズ♪と声を掛けられたり、一緒に写真を撮ってほしい!といろんな場面で求められ、とても日本人に対する親しみを感じた。

ヨガ愛好家のご婦人

ヨガプログラム終了後の一人旅では、インドの方々の優しさがあって何とか乗り切れたし楽しい旅になった。道を尋ねると親切に案内してくれ、加えて私の運賃まで払ってくれた人もいた。列車で隣に座ったご婦人と(拙い私の英語にも関わらず付き合ってくれ)会話が弾み、お互いヨガ愛好者とわかるとマントラを一緒に唱えて盛り上がったりもした。最後はお互いの旅の安全と幸せを願いハグして別れた素敵な出逢いだった。

インドの生活が教えてくれたこと

路上で売られている食用の鶏

また、インドは生きるための生活が全て表に出ていて、考えさせられることもあった。

食用の生きた鶏が籠に入れられていてその脇には鶏肉があったり、お祭りなど人が集まるところでは障害のある方が自分の身体を見せてお金の援助を求めていて、それに対して募金をしている人がたくさんいた。

人はいろんな生き物と共存していること。私たちは生き物を食べて命を繋ぎ生きているということ。命というものに身体の不自由さや国籍は全く関係ないこと。当たり前で大事なことをインドは私に思い出させてくれた。

アーサナでの発見

木のポーズの練習

日本でやっていた時は出来なかったバランスポーズが取れるようになった時のこと。ずっとポーズが取れない原因は関節の緩さや体幹の弱さだと思っていたけど、心を整えてアーサナに集中できるようになっていくと次第にポーズが取れるようになった。

弓のポーズ

また、いつも軽い運動で肉離れを起こしていた私は、今回も肉離れを起こして身体の故障と戦っていた。ある時身体を動かす時に不安と力みがあることに気づき、呼吸に合わせて心地よく動かすようにしてみたら、痛みすら伴わず行えるようになった。心と呼吸と身体がこんなにも影響し合っていることを体験し、ヨガをするごとに気持ちがすっきりしていくのを感じた。

日本にいてもインドにいても癖は同じ

アーサナの合間に静かに体の声を聴く

インドでの生活に慣れてきた頃、日本にいた時と同じように、結局自分と葛藤しながら毎日を過ごしていることに気づいた。好きなことをして過ごしているインドで、こんな気持ちになるのが不思議だった。

ヨガ漬けの日々はそんな私のもやもやした感情を癒してくれ、そして気づきを与えてくれた。

知らず知らずのうちに身につけてしまっていた私の癖。それは、相手(周り)の言葉や反応ばかりを気にして自分の言動を選んでいたということ。いつもコミュニケーションをとるときにそればかり優先するから、一人になると疲れたり、本心を見失ったりして自分と葛藤していた。分かってしまえばすごく単純なことに躓いていた。

帰国して早くも10日

セオリーの時間に呼吸法を習う

日本に帰ってきても私の癖はというと、やはり変わらず存在しています。気持ちが沈むことだってある。でも、そんなときはヨガやってみよ、少し深呼吸して、姿勢整えてみよって自分の気持ちにいち早く気づき、切り替えができるようになったと思う。

この癖を克服するのはきっと大変だけど、まずは気づけたことで一歩前進。気づけたらあとはどう対処するかそれを冷静に考えていけばいい。

自分で問題を大きくしないこと

これはルチカ先生から教わったことの一つで、私にとって大切な言葉だ。

ルチカのセオリーの授業の様子

今は日本の生活がすごく新鮮に感じられ、ちょっとしたことに感動している。水道水を普通に飲めることとか、ごはん美味しい!!とか、湯船に浸かれて幸せ~♪とか当たり前だと思っていたことにすごく感謝できるようになった。

セオリーで教わったこと

ルチカ先生と一緒に

今あるものに満足する

過去や未来ばかりを考えていると満足から遠ざかる

この瞬間の中から幸せを探し求め、自分に責任を持ち、成長するための選択をする

 

これらは、私が今まさに感じている事だと思う。

今この瞬間を大事にすること、どんなに忙しくても、これを忘れずに日々過ごしていきたいと思う。

おわりに

ルチカ・ラディカ先生宅にお呼ばれ

私がインドにいた53日間、沢山の方々に出会い、多くの学びと助けを頂きました。

インドだったからこそ、感じたことや考えさせられたことがあって、気づきに繋がったと思います。

そして、私の学びには欠かせない個性豊かな8人のメンバーには本当に感謝しています。大変だった旅の始まりも、一緒にヨガした日々も、どしゃ降りの雨の中のバーベキューも、坂本さん家で輪になって踊った時間も…どれもこれも楽しい思い出です。いつかゆうこちゃんのライブにみんなで行きたいな。

アーサナの講師プラカーシュ先生と終了証を持って記念撮影

最後に、大切なことを教えて下さった先生方、いつも元気をくれるトゥンナさん・フォクナさん・ホテルスタッフのみなさん、そして悩んだときにいつでも話を聞いてくれた坂本さん、皆さんのおかげでかけがえのない時間を過ごせました。

本当にありがとうございました。

 

インドヨガ留学のすすめ

さおりちゃんの参加した、サンタナトラベルがお届けする「インドヨガ留学ワールドヨガアライアンス資格取得コース」の紹介はこちらです。本場インドでヨガのティーチャーズトレーニング合宿をしませんか? 今後も、ほぼ毎月スタートで45日間のレッスンを開催予定です。